録画鑑賞　トップ・ガン

『映画は娯楽』の実践者

細かいことは知らないが、今や俳優というよりも制作者の側面が強いトム･クルーズ。私生活も売り物にしている敏腕プロデューサーが、もし　存在しなかったらと考えるとオッサンの私でさえ数タイトルの好きな作品に出会えなかったな　と思える俳優さんでもある。

SFやアクション、そして時に　人間のドラマ性を表現する。芸術性に凝らないところがまた良い。

肩が凝る映画は私には不要、評論家でもないから観る必要もない。所詮、オペラや歌舞伎・演劇は縁遠い。

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小柄な大アクションスター

柔道の世界ならいざ知らず、小柄なアクションスターがこの作品以降現在まで第一線で活躍できるというのはどういうことなのだろう。

たとえば、殺陣。近習小姓と騎馬武者の一騎打ちを想像するに　大柄の役者が映えるのは当然のことなのだ。

カメラワークだったり、背格好の描写を交わしているのかも知れない。秘密が暴露されても楽しくないので拘る必要もないが、ビーチバレーのシーンなんて身長差がありすぎてつい　近習小姓を連想するのだ。

TOP GUN サントラ 抜粋

THE RIGHTEOUS BROTHERS－YOU`VE LOST THAT LOVIN` FEELIN`
https://www.youtube.com/watch?v=xEkB-VQviLI

Kenny Loggins – Danger Zone

Kenny Loggins -Playing with the Boys

Cheap Trick – Mighty Wings

Berlin－TAKE MY BREATH AWAY
https://www.youtube.com/watch?v=YvebovABt6E

10年後20年後もトップ・ガン

ロードショーを観に行った。『藤沢オデオン座』だったと記憶している。シネコンに押され閉館してしまったが街の映画館･･･懐かしい。

映画館の大スクリーンで戦闘機の描写を観ると、轟音と共に展開されるコックピットの情景がテンポ良く鮮明に表現されている。パイロットになった気分を味わえた。ジェット後流による操作不能状況なども素人にも分かりやすいタッチできちんと表されていた。

米海軍パイロットのPR映像としての側面もあるため、海軍を賛美している表現は差し引いてみる必要がある。脚本は、起承転結のメリハリは感じるが、練りは弱い。

しかし、

音楽、ジェット機の飛行描写、配役の妙は、斬新だった。

◎映画に挿入された曲のサントラ盤の内容は、シングルカットされてもいて軽快なロックとバラードもちりばめられていて、３０年前の楽曲とは思えない充実ぶりをしている。

◎軍用無人航空機が闊歩する時代に、パイロットによるドッグファイトが期待されないため　トップ・ガンの描写を超える映像の必要性がない。

◎ヒットしたからこそ若手の俳優が注目がされたということはあるが、多くの俳優が巣立ちその後の浮き沈みがあるもののビックネームとなった点も見落とせない。メグ・ライアン、ティム・ロビンスなんてチョイ役だったのだから。

以上の理由で、30年経過しても全く色褪せていないと感じている。１０年先、２０年先にも色褪せない大好きなタイトルだ。私の場合、年に一度は必ず観るタイトルでもある。

小柄な大アクションスターが、俳優として現役で体を張っているのか　プロデューサー業務に専念しているのかを追いかけるのも実は、面白い。

関連過去Log：

録画鑑賞　Top Gun: Maverick