Tips:VMware仮想PCのレガシーBIOSモードをUEFIモードへ変更
目次
UEFIモードの利点
UEFI ブートモードのメリットという点について、再確認した。もちろん、Windows11の正式版の登場がいよいよとなってきたからである。
ORACLEによる記述
・レガシーオプション ROM のアドレスの制約を受けない。
・サイズが 2 テラバイト (2T バイト) を超えるオペレーティングシステムブートパーティションがサポートされる。
・ PCIe デバイス構成ユーティリティーが BIOS 設定ユーティリティーのメニュー内に統合される。
・ブート可能なオペレーティングシステムのイメージがラベル付きのエンティティーとしてブートリストに表示される。
メーカー独自の設定が可能なので各社利便性のあるUEFIが作られているのだろうが、詳細は調べていない。
ただ、上記4つの利点だけなら、BIOSユーザーが直ちに困ることはない。まあセキュリティを除けば、UEFIが必要ということは感じない。
2Tバイト制約は確かにあるが、2Tバイト以上のSSDを起動ディスクに使用していることは予算的に行わなれないだろうし、さりとて6Tや8TバイトのHDDを起動ディスクにすることもない。周辺機器がUEFI ブートしないと動かないということもない。
ユーザー目線というよりもメーカーの自由度が高い・高機能ということで業界標準への移行なんだろう。
そこへ、マイクロソフトがTPMを利用したセキュリティを名目にして、ハードウェアの買換需要の策に出たのである。スマートフォンがそうであるように、いまやユーザーは旧機種の切り捨ては容認しているかのようだ。
しかし本当にそうなのだろうか。予算潰しだけのデジタル立国を目指す行政、何にも便利に感じない5G通信、4K放送タイトルが全く枯渇しているのに販売するのは4KTVだけという家電業界・・・
ボヤキはこの辺で・・・Windows Updateを継続するにあたって、Windows11への対応のため、仮想マシンには全てUEFI起動に変換することにした。
物理マシンは過去に1度失敗していることから、まずは仮想マシンだけでもということである。
レガシーBIOSモードをUEFIモードへ変更:当面仮想マシンだけ
現在のパーティションテーブルをMBR からGPTに変換する。(全て自己責任による検証、備忘記録、ノンサポート)
変換は内蔵ユーティリティMBR2GPT.EXEを利用した。ディスク上のデータを変更または削除することなく、ディスクをマスタブートレコード(MBR)からGUIDパーティションテーブル(GPT)パーティションスタイルに変換できる。
手順
その1:スナップショットを取っておくか、クローン作成してリカバーできるようにしておく。
その2:仮想マシンを起動させ起動後に念のため、Winキー+Rにて「msinfo32」システム情報を立ち上げてBIOSモードを確認する。
その3:コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げ「mbr2gpt /validate /disk:0」にて検証する。
その4:3で【ERROR: MBR2GPT can only be used from the Windows Preinstallation Environment. Use /allowFullOS to override.】が表示されたら、
「mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullOS」と入力し、再検証する。
MBR2GPT: Attempting to validate disk 0
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Validation completed successfully
問題がなければ実際に変換する。
その5:「mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS」
MBR2GPT: Attempting to convert disk 0
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Trying to shrink the OS partition
MBR2GPT: Creating the EFI system partition
MBR2GPT: Installing the new boot files
MBR2GPT: Performing the layout conversion
MBR2GPT: Migrating default boot entry
MBR2GPT: Adding recovery boot entry
MBR2GPT: Fixing drive letter mapping
MBR2GPT: Conversion completed successfully
Call WinReReapir to repair WinRE
MBR2GPT: Failed to update ReAgent.xml, please try to manually disable and enable WinRE.
MBR2GPT: Before the new system can boot properly you need to switch the firmware to boot to UEFI mode!
変換自体は30秒ほどで終了した。
補足事項
*1 環境によって異なるため起動ドライブがdisk:0 でない場合がある
*2 仮想マシンのハードウェア構成(ハードディスクのdisk sector等)は暗号化を除き、VMware、Windowsの既定のみ。
*3 仮想マシン上TPMはクリアーできるが、レガシーCPUはどうしようもなく、MSがチェックを掛けてくればレジストリ操作で回避できないのではないかと・・・
VMware仮想PCにvTPMを組み込む
こちらの詳細は割愛して、参照は既Logを参照されたし。
「オプション」のタブをクリック
「詳細」を選択
「ファームウエアタイプ」で 「UEFI 」を選択し「セキュア ブートを有効にする」にチェックを入れる
「アクセスコントロール」を選択
「暗号化」でパスワード設定を設定し仮想マシンの暗号化を行う
「ハードウエア」タブをクリック
「追加」で「Trusted Platform Module」を追加
保存で完了
ここでの設定は特に問題はないだろう。要は再起動してUEFIモードで立ち上がるかである。
仮想マシン UEFIモードでの立ち上げ
パーティションテーブルをMBR からGPTに変換した時点でエラーは全て出なかった。(7台の仮想マシン、内 Windows10は4台)
7台の仮想マシンの内、起動できなかった仮想マシンは1台あった。Windows11 Build 21996.1という初期のPreview版。 GPTに変換した際にはエラーは出ていないため、起動モード変更にもかかわらず起動できないということは不明・・・
ここで時間を使ってもBuild 21996.1自体が初期版という点に鑑みて、UEFIモード起動を諦め、スナップショットの移動により GPT変換前に戻して、レガシーBIOSモードに戻している。レガシーBIOSモードでの起動は問題ない。役目を終えれば削除してしまおう。
Windows11 Build 22000.194、Windows10 Build 19043.1237・・・(計6台)ではいずれも、UEFIモードにて起動可能となった。
今後は初めからUEFIモード、TPM設定という構成をすればこれらの作業はしなくて済む。MBR からGPTに変換することも、仮想上では特段の問題もないだろう。
物理マシンとなるとやや慎重を期する必要があるが、物理マシンだとCPUチェックに引っかかるのではないかと思うので、当面は据え置きとなる予定だ。
今のところ、仮想マシンにもTPMを入れてしまえば、Windows11インストールは問題ないが、Buildup時はエラーとなる恐れがあるし、CPUチェックがあればその時点でやはり更新が止められてしまう。その都度、クリーンインストールすればよいが、面倒である。
まあ、やってみないと分からないが、直ぐさまCPUやマザーボードを購入することは全く予定にない。
補足事項
*4 TPMを構成に入れた仮想マシン(物理マシンは完全なレガシー)では、Build 22000.194のISOファイルを利用したインストールでも何の制約もなくインストールは完了している。流石に、その後のBuild Upgradeは無理かと思われる。
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