引地川のほとり 杜のモズ
モズ 英名Bull-headed Shrike
【早贄】という特徴は有名である。小生だけかもしれないが、それ以外はあまり知られていないような気もする。秋から12月頃にかけて「高鳴き」が五月蠅くてちょいと敬遠したくもなるが、縄張りを主張しているのであって年中五月蠅い種族に比べれば意外にも紳士的だと最近思う。英名も五月蠅いことが起因しているようである。
縄張りが確定すると意外にも寡黙なのだ。もちろんヒタキ系の混群を追い払う場合は変わらないが、個体を追い払う時は尾を振って姿を現すことでことが足りているようだ。
モズだけを録りに行くってまずないだろうが、鳥待ちが長くなるとモズが相手をしてくれることも多い。完全なる肉食派で、両生類や昆虫が主体なのだろうか?水生昆虫には手を出していないので水辺で居ることはないが、河原には陣を張る個体も多い。
一般的には
開けた森林や林縁、河畔林、農耕地などに生息。
食性は動物食で、昆虫、節足動物、甲殻類、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類などを食べる。樹上などの高所から地表の獲物を狩し、再び樹上に戻り捕えた獲物を食す。
散歩コースに注目している五羽の個体がそれぞれ空間を所有しているのが見て取れている(森3、河原2)。実際はもっと多いであろうが、なにしろ移動の最中は関心が薄れる。
森での縄張りは100㎡四方なのか・・・もっと広いのか。縄張り内では特定の場所にいつも居るわけではなく、空間を均等に移動しているようにも見える。
また【囀りの魅力を高める栄養食】である早贄もあんまり見かけない。雄の場合は縄張り=繁殖地でもあるようなので、気長に観察しようと思う。
何しろ意外に美しく、それでいてワイルドである。スズメ目に分類されながら、「モズタカ」という表現もある。
被写体としても面白い
ワイルド、ずんぐりチャーミング、そして冬はテリトリーを持ち、巡回パターンが分かりやすいという点から、モズを追っかけて深掘りするのも面白いと思える。モズの映像は意外に家族受けもいいのだ。
今回収録したモズはオスであるため、この地で繁殖することになるんだろうか・・・そうであるならば楽しみである。
楽鳥記録動画 2022/01/27
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