散歩道 ススキの原 ノビタキ 2025
目次
温暖化と農地転用
温暖化の影響を受けて中継地である湘南地域にノビタキが降り立つ時期はズレると考えていた。
しかし人為的な問題が起こるとは思っていなかった。
2025年の春先に、散歩コースの草地が様変わりした。原っぱ(休耕地)が農耕地に転用されてしまったことに落胆した。秋になって小生の散歩道にはノビタキはやって来ないかもしれないと。
9月中旬から10月上旬にかけて旧原っぱを巡回してきたのであるが、ノビタキは全く降りてこなかった。
ノビタキ (stonechat)
スズメ目 ヒタキ科 ノビタキ属
生態・生息環境
夏鳥。ユーラシア大陸北部に広く分布・繁殖、日本では北海道の草原、本州中部以北の高原、九州の高原などで繁殖し、渡りの時には平地の草地、畑地、水田などでも良く見られる。
特徴
全長13cmほど。
ノビタキの夏羽は雄は頭部から背、尾が黒く、胸は濃いオレンジ色、雌は全体的に濃い茶色。冬羽は、雄が全体的に濃い茶色、目元と尾は黒く、翼の一部にも黒、雌は全体的に薄めの茶色になり、夏羽の頃白かったお腹はオレンジ色に変化。
習性
止まり場では尾を上下に振る。止まった姿は直立し、胸を張った姿勢を取る。
草地や農耕地で昆虫やクモ類などを捕食する。
個体によって好みが違う(2023年当地では節足動物類、羽虫、小さな甲虫・蜘蛛を捕食していた)
ノビタキは草木のてっぺんに止まる習性があるため比較的、遠目にも目立つ。
単独か小群で飛来し、渡りの時期・平地ではジョウビタキよりも明るく開放的な場所で止まっているため、探しやすいヒタキ科の鳥だ。追いかけると逆効果。お気に入りの場所が分かったら、じっと待っていると近距離でもやってくる。
ただ、強い北風が吹いたリすると南の方へと渡って行く。
雄の夏羽は特色があるが冬羽は雌雄とも地味で花と一緒でなければ、被写体になり難い点が逆に小生には好都合である。湘南地区に降下するノビタキが何処で繁殖し、冬場の越冬地が何処なのかは知らない。春の渡りは残念ながら見つけられないし、当湘南地区では秋の季節が見つけやすい時期である。
すすきの原のノビタキ
諦め気分でホウジロやアオジの越冬地へ散策したところ、すすきの原にノビタキも混じって給餌に勤しんでいる。安堵した。
コスモス畑があるわけではない。デザインされた花壇があるわけでもない。
ススキとセイタカアワダチソウ、ヌスビトハギ・コセンダングサ・アメリカセンダングサが群生しているうらびれた放ったらかしのスペース(非管理地)に餌場としてノビタキが降り立っていた。
本来はこういったススキの原を選択するのかもしれないが、前年までは刈り込まれた草地とヒレタゴボウが点在する原っぱが休息地であったのだった。
こんな場所でもいいのだという納得感ともう少し早く見つけたかったなぁという後悔が先立つ。
絵になるというレベルではないが、ひたすら捕食に多忙なノビタキを追う。
10日以内には寒風とともに南方へ移動してしまうので、悠長なことは言わずに日参している。
週初と週末では個体が入れ替わったようで、次なる休憩地へと向かったのかは不明だ。
遊んでいるのか場所争いをしているのかはともかく、序列(個体間の強弱)はあるのだろう。
親子なのか姉妹なのか、全くわからない。
そもそもピントが合っていない。録画撮影スピードは調整不可なので、せめてもう少し鮮明に撮りたい。
昨年2024年の原っぱでは近距離での青虫や枯れ草に隠れている虫を結構捕食していて、ノビタキ達にも捕食効率が良かったのだし撮影する方も楽だった。
すすき原では虫を追いかけて(文字通りのフライイングキャッチ)10m超の移動は当たり前、待っているのが戸手も不安になる。
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お気に入りの見晴らし処は、専有スペースなのか共有スペースなのか・・・
次の個体達がやってくるとパターンが異なり、見晴らし処の好みも色々で見極めが必要になる。個体が違うのだから当たり前か。
撮影者もそれぞれだが、待つ。只管。
止まったら止まったで、虫を採ってこいよorもっと早く動いてよなんて、お強請りをしている。
まあ捕食できる昆虫が生息する場所にノビタキは降り立つのだろう。ノビタキにとって撮影者が邪魔なのかどうかは分からないが、猛禽類ほどには警戒はされない。個体差により警戒心の程度の差があるとしても、小生が低い姿勢なら滞在時間は別としてお気に入りの見晴らし処では止まってくれることもある。
残り僅かなノビタキ秋渡りシーズンを楽しもうと思っていたら、MLBワールドシリーズが開幕し野外では雨天が続く。
なんとなくノビタキのシーズンが終わったような雰囲気もあるが、雨が止んでいたらフィールへ出向く。
4年目に当たる26H2(2026.10月)にはノビタキ用にチャレンジ(実験)も行ってみたい。
秋が深まりジョウビタキの季節へ移行し、冬のヒタキのシーズンに入る。
できれば暖冬よりも、寒冷な冬将軍を望みたい。
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