引地川のほとり 湘南宿ホオジロ
秋晴れの空
いつの間にか秋本番となり恨めしかったあの暑さも遠のき、ゆっくり歩けば汗ばむこともない。ベンチに座ればそのまま夢見心地となって最高の季節かな。
そんな散歩道でよく思う。すずめが非常に少なくなった。
少年の頃は至る所にすずめがいた。伏見稲荷周辺での飲み屋さんでは、縁起物の珍味として(食糧難の時代の貴重なタンパク源でもあった)よく父がビールの摘まみにしていたものを小生もお裾分けしてもらっていた。食べるところが少なくて寧ろ蛙の方が味は良かったと記憶に残っている。
そんな昭和の象徴は、木造住宅の減少によって営巣場所が極端になくなったことに起因する。将来の翳りはあるものの、日本は豊かにはなった。
しかし雀の習性は変わらない。人家に営巣する割りには人に懐かない。まあ、中には駅前でおねだりしてくる雀もいるがそれは例外中の例外だ。そうだ、今度おねだり雀も撮ってみよう・・・
懐かしいのは昭和の哀愁か、少年の頃の心許なさか・・・ 褐色の翼を見ると何でも雀に思えてくる。
麗しい音色を放つ雀がいるなと思っていたら違った。
よく見ると頬が白いとも言えるし、顔にアイマスクとも表現されるが、背中を見ると雀かなと見間違う。
運動の為の小径が多くの生き物の観察道とは知らなかった。
ホオジロの「聞きなし」
ホオジロのさえずりは「チョッピーチリーチョ、チーツク」「チョッチョッスチョホイツケ」ということであるが、実際はどのようなものか興味がある方は視聴して頂きたい。
散歩道で出逢うホオジロは、ヒヨドリやモズに負けず劣らず電線や3m程の立木で気持ちよく(悲壮感は感じない)歌い上げている。
ホオジロの「聞きなし」自体は個人の好みなのでどのような解釈でもよいのだが、ラーメン党の私としては「札幌ラーメン味噌ラーメン」と鳴いていると思いたい。
きもちのいい秋晴れにホオジロのさえずりが清々しい。私など眼中になく、自分の世界を作っているかのようだった。
関連過去Log:
引地川 支流のほとり ルリビタキ
引地川のほとり 2021年秋 みんなのカワセミ
引地川のほとり モミジと野鳥 2021
引地川のほとり 越冬ユリカモメ 2021秋
引地川のほとり 3本だけのメタセコイア~紅葉~
引地川のほとり コサギの狩 静と動
引地川のほとり 公園のクリハラリス
和泉川のほとり すずめの水浴び
引地川のほとり 湘南宿カワセミ
水辺の涼 戸塚宿界隈カワセミ 和泉川
湘南宿カワセミ 冬に受難 引地川 河川改修工事再開
戸塚宿界隈カワセミ 和泉川
湘南宿カワセミ 引地川
湘南宿カワセミ 長久保公園
湘南宿カワセミ はじめての泉の森
湘南宿 カワセミ
巣ごもり 気分転換 テントの虫干し
お祭り
320
320
関連記事
-
-
散歩道 さらばルリビタキと言おう
目次1 雨の降る日をまって さらばルリビと言おう2 今冬(2022年シーズン)の …
-
-
2023元旦の朝
目次1 連日の晴天2 暗い雑木林と明るい遠征地3 関連過去Log: 連日の晴天 …
-
-
森の宿題 ルリビタキの探索
目次1 山間部への憧れ2 ヒタキ ターゲット2および33 西部域の公園 ヒタキ …
-
-
西部域の公園 ツグミ
目次1 人慣れ?するツグミ2 省エネ ツグミ3 関連過去Log: 人慣れ?するツ …
-
-
散歩道 電柱のヤマガラ
目次1 冬は終わった2 電柱のヤマガラ3 駐輪場のイソヒヨドリ4 関連過去Log …
-
-
散歩道 2023.11月のツグミとウソ
目次1 今のところは暦通り2 野ブドウとツグミ3 散歩道にウソ4 ウソ (Eur …
-
-
湘南宿カワセミ 冬に受難 引地川 河川改修工事再開
なんで今頃、河川工事! 改修工事が、洪水対策や災害対策に必要不可欠であることは言 …
-
-
餌運び 2022.5月 雑木林のコゲラ
目次1 巣を覗けない2 5月になって慌ただしくなってくる3 野鳥観察の基本3.0 …
-
-
散歩道 トウネズミモチと野鳥
目次1 前日に続き、残り少なくなったトウネズミモチの実2 ジョウビタキには実が大 …
-
-
散歩道 2023年春 駆け引きするイソヒヨドリ
目次1 近郊での野鳥繁殖期2 寄りつかず離れずのイソヒヨドリ達3 関連過去Log …