メモ:Tiny11 b1をアクティブにしてみた

老成化したWindows11の代わりになるのか

話題となっているTiny10・Tiny11というものは未経験である。単に知らなかったということでもある。

Tiny11は、Windows 11 Pro 22H2をベースとした改造版のWindows 11で、8GBのストレージと2GBのメモリがあれば、TPMとセキュアブートがなくても動作できる

軽量化を主眼とする改造Windowsであるそうだ。

Windows11の今後の改変が沈静化したのに合わせて、Tiny11と小生の相性をテストしてみた。

Tiny11 b1をアクティブにしてみた

目的

TPMの回避・WU状況の確認、軽量化を目録つもりはない。

準備

ISO保管場所：tiny11 b1.iso

https://archive.org/details/tiny-11_202302

＊誰がどのようにして作ってあるのは不明･･･説明不足なのか（チト怪しい）、その確認の方が時間が掛かる。

ISOファイルをアンチウィルスソフトに掛けてみたが問題なし。（自己責任の世界）ということで、導入してみる。

インストール（VMwareによるゲストOS）

・バージョンはWindows11 x64からvTPMを削除
・ネットワークアダプタはインストール時ホストオンリー
・ローカルユーザーアカウント運用
・メモリ　４GB　ハードディスク　40GB　プロセッサ 2

インストール自体はノーマルのWindows11と変わらない。元来が仮想PCなのでベンチマークの数値は意味が無い。

VMware Toolsも問題なく導入が出来、ライセンス認証も普通に通り、アクティブ化出来た。

インストール直後

英語版 22621.525というやや古いBuild、Microsoft Defenderはネットワークオンラインにすると最新版となる。

WUも動作可能。

日本語化

あっさり日本語ローカライズされる。IMEも使用可能。

WU関連

オフラインで【windows11.0-kb5022360-x64_717ed242694b4608700ed4d6d853b4d794e1f0d5.msu】を導入してみるも、

インストールが完了せず失敗する。

WUでも同じ、KB5022303とKB5012170、KB5022360は更新に失敗した（3回実行）。

Windows11として動作しているが、軽量化とセキュリティを天秤に掛ければ･･･

MS Edgeがないというのは斬新である。

Tiny11 b1は使わないなぁ

TPMは完全に回避出来るが、肝心のWUが最新のBuild 22621.1194にはならない。msuファイルでも同様。

次期Tiny11が発行されないとユーザー側ではBuild 22621.525のままで使用することになる。その状態でインターネットに接続するのは危ういと思う。

Windowsコンポーネントストア(WinSxS)が削除されているため、一部のUpdateファイルが無反応となりUpdateが完了しないようである。

b1というベータ版だからという意味合いでもあるが、この時点で正確に最新版にならなければWindows11と呼んでいいのかな。

それならばTPMはノーマルWindows11でも簡単に回避出来るわけで、ノーマル版を使って不要なMS関連アプリを削除した方が無難である。

まあ、仮にKB5022360が導入出来たとしても、WinSxSがないため毎回月次Updateできないということならサポートの終わったWindows7でもいいわけである。

小生には軽量化というものにそれほど固執していないので、現時点では、最新版にならないtiny11 は使用対象とはならないだろう。

TPM回避のツールとしての側面でも、なんで今頃（Win11発売1年以上後になって）出して来るのかという疑問となったし、Windows11自体はエラーが付きものの老成化して簡単にTPMの回避が出来、Windows12の登場を待つ状態となりつつあるため、回避ツールとしてもtiny11の出番はない様な気がする。

軽量化というならやはりLinuxを使用するのだろうし、そんな軽量化を必要とするWindows実務環境はないのではないだろうか。

インストールマニア向けで動作･不動作を確認するだけの使用しか思いつかない。Windows（x32･x64環境）を走らせるというのはそれなりに電力を喰うわけで、電力を喰うWindowsで現実的に2GBのメモリで何をしたいのか思い浮かばない。最新のCPUは不要だけど、20年前のCPUはもうリタイヤさせてもいいはずだ。

tiny11 b1.iso（Build 22621.525）はセキュリティの中途半端な点と本家製作品でない点で安全（何か仕込まれても･･･）とは言い難い。

ノーマル版Windows11を使用している身には使用目的が違い過ぎると感じた。継続テストはせずに、廃棄とする。

..

直ぐには廃棄せずにネットサーフィンに使用しているが、tiny11 b1.isoはBuild 22621.525の固定前提で使用するものようだ。MS Defenderは常に最新版となるが、他のUpdateは.NET、ドライバを除き、動作しない。（下手にWUを更新させると仮更新を始めて無駄に時間を取られてしまう･･･）

継続利用するなら、DefenderのみUpdateして利用するのが無難である。

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