Raspberry pi 5: X1016 V1.0とPT3
目次
【X1016 V1.0】でPCIe拡張アダプターが認識しない
【Mps2280D】や【Waveshare 27710】でドライバーレスで認識していた【NGFFP4X-N01】と【HOMAJA AC4587】が【X1016 V1.0】では認識・検出できない。アダプターが認識できないのであるから、PT3やその他PCIe系カードがそもそも利用できない。
【X1016 V1.0】では4枚のNVMeSSDは認識・Bootは可能である。従って、Boot SSDを除けば3枚のSSDがデータ領域として利用できるわけである。
もっとも小生はデータ領域にSSDを使用しないのでSSD4枚刺しのために【X1016 V1.0】を購入したのではない。
使用目的は
1.Boot NVMe
2.NGFFP4X-N01+2.5GbLanカード
3.sata3.0ライザーカード
4.NGFFP4X-N01+PT3
3スロットをPCie拡張して利用したかったのである。
困ったよ【NGFFP4X-N01】が【X1016 V1.0】では認識しない
sata3.0ライザーカードは接続でき、SATA HDDも問題なく認識・利用できた。しかし【NGFFP4X-N01】【HOMAJA AC4587】が認識できないため、2スロットが余ってしまう勘定になる。
何のために購入したのだ!
とは思ったものの、アダプターを差し替えていけば認識できるカードもあるのではないか・・・
電力不足は関係はないか
【NGFFP4X-N01】では通電LEDが点灯しているので、変換カードは接続できている。
PT3を2枚刺したら追加電源が必要かもしれないが、1枚刺しでは電力とは無縁であるはずだ。
それはMps2280DでもWaveshare27710でもPT3に追加電源をつける必要が全くなかったからである。
【HOMAJA AC4587】と【X1016 V1.0】とは繋がらない
PT3の最大消費電流は+3.3V 2A/+12V 0.5Aである。
もちろん補助電源をプラスして確認したが、認識はできないままである。
M Key仕様に違いがあるのか
変換カードはM Key仕様なのでPCIe×3やNVMe対応できるはずで、そもそもMps2280D等ではPT3やNVMe SSDも認識されていた。
PCIe×2モードとPCIe×3モードでもMps2280D等は認識・動作していたし。
結局見てくれからは判定ができず、差してみて確認するしか小生には方法がないと推定された。
変換カードにはLEDが載っているだけでChipは掲載されていない。ということはどれも配線や仕様には違いがないということだろう。では何が違うのか・・・
配線の接点精度(微妙なサイズ差、微妙なズレ)が厳格さで接続の可否が左右される・・・SSDスロットとの相性はが存在すると仮定した。
*変換カード自体はすべてバッタ商品であるため、固有の商品名は表示されていない。もちろん有力メーカー製の高級カードも存在する。商品には形式番号しか表記されていなため、全て自己責任である点は留意されたし。
変換カードR41SC-WKが認識
手持ちの【R41SC-WK】が【X1016 V1.0】のSSDスロットに接続可能と判明する。
【R41SC-WK】はADT-LinkのロゴがないのでADT-Link類似商品である。残念ながら価格は【NGFFP4X-N01】の4倍程度で、変換カードに延長コードが付くタイプなのでコンパクトにはできない欠点がある。
Raspi5ユーザーとなってすぐに買い求めたものの、コンパクトにできない点・延長コードが硬い点でテスト用途(予備機材)となっていたものである。ADT-Link類似商品という点は気にならなかったが、x64ジャンルの変換カードなのである。コードが硬い、場所も取る・・・
やや不便な変換カードであるが、【X1016 V1.0】+【R41SC-WK】+【PT3】で接続・TV視聴が可能となった。
変換カード【R41SC-WK】と【X1016 V1.0】でPT3接続
ちょっと安心した。残るは1スロットである。
動作環境
$ lspci 0000:00:00.0 PCI bridge: Broadcom Inc. and subsidiaries BCM2712 PCIe Bridge (rev 21) 0000:01:00.0 PCI bridge: ASMedia Technology Inc. ASM2806 4-Port PCIe x2 Gen3 Packet Switch (rev 01) 0000:02:00.0 PCI bridge: ASMedia Technology Inc. ASM2806 4-Port PCIe x2 Gen3 Packet Switch (rev 01) 0000:02:02.0 PCI bridge: ASMedia Technology Inc. ASM2806 4-Port PCIe x2 Gen3 Packet Switch (rev 01) 0000:02:06.0 PCI bridge: ASMedia Technology Inc. ASM2806 4-Port PCIe x2 Gen3 Packet Switch (rev 01) 0000:02:0e.0 PCI bridge: ASMedia Technology Inc. ASM2806 4-Port PCIe x2 Gen3 Packet Switch (rev 01) 0000:04:00.0 Multimedia controller: Altera Corporation Device 4c15 (rev 01) 0000:05:00.0 Non-Volatile memory controller: Kingston KC3000 NVMe SSD [E18] (rev 01) 0000:06:00.0 SATA controller: JMicron Technology Corp. JMB58x AHCI SATA controller 0001:00:00.0 PCI bridge: Broadcom Inc. and subsidiaries BCM2712 PCIe Bridge (rev 21) 0001:01:00.0 Ethernet controller: Raspberry Pi Ltd RP1 PCIe 2.0 South Bridge $ ls /dev/dvb adapter0 adapter1 adapter2 adapter3 $ uname -a Linux 6.6.78-v8-16k-pt3+ Wed Mar 12 16:51:29 JST 2025 aarch64
HDD接続用のSATAコードは省略できるわけではないので、できればPT3には延長コードをつけて運営はしたくない。
【X1016 V1.0】の利用:PT3はHatのスロット内に収めたい
【X1016 V1.0】+【R41SC-WK】の組み合わせでPT3は動作する。
【X1016 V1.0】の円滑な利用するには、延長コードが不要である変換カードを尚も探す必要がある。流石に【R41SC-WK】をもう1枚購入する気にはなれない。
PT3接続例:変換カード【R41SC-WK】と【X1016 V1.0】
ドライバー不要の変換カードと【X1016 V1.0】との相性は、存在している。小生の場合はPT3ではあるが、変換カードとPT3の相性もあるのなら、エンドユーザーには厳しい選択肢となってくるのかもしれない。
今後販売されるであろう【ASM2812】チップによる商品は、スピードのベースアップの足がかりとして色んなバリエーションの選択肢が可能となってくる。喜ばしいとは思うもののスピードアップに伴うリスクも伴ってくる。
PT3が動作しない新商品に当たる可能性もあるわけだし、今回購入した【X1016 V1.0】の故障リスクも無視できなくなる。Raspberry pi 5ではGen4.0の世界は広がらないだろうが、スピードアップよりも安定を求めるべきか・・・しかし安定させるのも結局、試行錯誤なのである。
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https://crystalmark.info/ja/software/crystalmarkretro/
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x86(x64)環境の終焉に向けて・・・
Debian12 (bookworm)+Docker(20.10.24+dfsg1)+mirakurun(3.9.0-rc.4) + EPGStation(v2.10.0)
をトライ(microSDカード版)・(M.2 Dual hat 版)
Debian12 (bookworm)+Docker(20.10.24)+mirakurun(3.9.0-rc.4) + EPGStation(v2.7.3)で試用中
(Buffalo RUF3-K256GA版)
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PT3とRaspberry Pi 5 (Debian Bookworm)
祝!大谷翔平 ワールドチャンピオン
PT3と翔平さん祭り 51-51
PT3とWindows11 build 25967.1000
メモ:物理PC x64 Ubuntu22.04 LTSにPT3環境を設定してみる
PT3とWindows11 build 22621.1413
PT3とWindows11 22621.963
PT3とWindows11 22H2 R Preview build 22621.317
PT3とWindows11 21H2 build 22000.282
関連過去Log:x64 PT2 はWin11 Build 26100.3194にて終了
Main Desktopから降格、予備機。カメラからの動画の取込み・Music Center (Ver.2.6.0)でのCDリッピング用途、
Raspi5機−不具合時の臨時PC・臨時作業機として。
2025.03初旬 x64機からPT2を取り外す。PT2は動作可能機材であるものの、予備機材扱い。現行 Build 26100.3775
PT2とx64 Windows11 24H2 26100.2161
PT2とx64 Windows11 24H2 26100.2033
PT2とWindows11 build 22631.2715
PT2とWindows11 23H2 build 22631.2506
PT2とWindows11 22H2 build 22621.900
検証:PT2と先行RTM候補 Windows11 22H2 build 22621.382
PT2とbuild 22000.832
なんで今頃BonDriverの初期化が出来ないんだよ!
x64版Windows Updateは3〜6ヶ月に1度のペースで行う予定。取り敢えずMicrosoft Defenderが動作すればいい。
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